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危険な相部屋
第20章 カミングアウト



部屋に戻って来て、私は自分のベッドの上に降ろされた。



「 桃仁郎に女ってバレたよな…?」

「ううん…前は俯せになって隠してたから」

「あそこまでしてバレなかったのか…」

「あっ…でも…龍牙と付き合ってる事はバレちゃった…」

「そんな事か…俺は別に奈緒と付き合ってるってバレても気にしねぇよ」

「それは私も!龍牙、そっちの趣味あるって思われても大丈夫なの?」

「そんなのどうでもいいよ…っつーか、奈緒が相手なら仕方ないってみんな思うんじゃね?」


龍牙はそう言うと、優しく抱き締めてくれた。


「そうかなぁ…やっぱり私…男の子に見えないよね」

「見えなくて良いんじゃね?奈緒は女なんだからさ…ほら、もう襲われる心配ないから休めよ」

「ん…ありがとう…」


てっきり桃ちゃんの部屋に一人で行っちゃった事を怒られるかと思ったけど、そんな事はなくてむしろすごく優しかった。



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