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お前は俺のxxx
第23章 波乱の前兆⁉︎
カバンに携帯をしまい、ドアを開けると目の前に樹くんが立っていた。
「わぁ⁉︎ 樹くん⁉︎ あ..お手洗い?」
私が樹くんの横を通り過ぎようとすると、腕を掴んで止められた。
『結愛ちゃん!』
「え?」
『この後...2人でどこか行かない?』
「え⁉︎いや..私は、もう帰るか..」
『結愛。』
「颯太⁉︎」
私が困惑して樹くんの誘いを断っていると、突然私を呼ぶ声が聞こえた。
顔を上げると目の前には、颯太の姿があった。
『朝倉。結愛の手ぇ離せ。』
颯太は樹くんの腕を掴み、私の腕から離すと私をグッと抱き寄せた。
『お前、うちの学校に入って来たらしいな?言っとくけど、こいつは俺の女だ。手ぇ出すな。』
颯太は低い声で樹くんに忠告していたが、樹くんは聞いちゃいないとばかりに、フッと笑うだけだった。
『結愛。帰るぞ。』
颯太は私の手を握るとスタスタと歩き出した。
「あ.あの..颯太。みんなに..」
『分かってる。外で待ってっから。』
私は部屋に戻るとみんなに先に帰る事を伝えて、颯太のところに走った。