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お前は俺のxxx
第23章 波乱の前兆⁉︎
颯太のところにかけよると、クッと笑って頭を撫でてきた。
『お前どんだけ走ったんだよ。
髪が乱れてるぞ?』
「え?本当⁉︎待たせちゃうって思って..」
『お前なら、いくらでも待っててやる』
私は颯太に抱きついた。
力いっぱいギューっと抱きしめる。
「あれ…?何であそこにいたの?」
『俺らもあそこにいたから。』
「え?あ...もしかして心配だった?」
私が颯太をからかうと、『うるせぇ』と頭をくしゃくしゃにされた。
私からのメールを見て、部屋を出たら私たちの声が聞こえたのだと教えてくれた。
颯太はいつものように、私を送ってくれていた。
碧先輩と流星先輩と香奈を誘ってカラオケにいたらしい。
颯太から、カラオケに誘うことが珍しいようで、すぐに理由がバレたという。
「戻らなくて良かったの?」
『あー。あいつら何気に楽しんでたし、言わなくても分かってっから。』
本当、3人を見てると分かる気がする。
お互いを理解し、支え合ってて、仲間思いなところ。
素敵な関係だなぁ…
『結愛。朝倉に何もされてねぇ?』
「別に。普通にみんなと騒いでただけだよ?さっきも化粧室から出てきたらバッタリ会っただけで。」
『バッタリ…ねぇ。
そうか。とりあえず気を付けろよ。』
颯太は腑に落ちない顔をしながら、私の手を引いていた。