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第38章 不器用な優しさ。

出かける支度を済ませると、私は急いで颯太のマンションへ向かった。


久しぶりだから、なんか緊張する…


マンションに着くと、オートロックを解除して颯太の部屋の前に来た。


嬉しい反面、不安もあり
鼓動はバクバクと音を立てる。


インターホンを押すと
颯太がドアを開けた。


顔を出した颯太は
どちらとも読み取れない表情で
私を部屋へと迎え入れた。


「お..お邪魔します..。」


私は、俯きながら颯太に続いてリビングに入った。