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お前は俺のxxx
第38章 不器用な優しさ。
『おかえり。』
面と向かっては言えず、俺は顔を背けたまま、結愛に声をかけた。
結愛は顔をあげて、俺のほうを見ているのが分かった。
振り向く事ができずにいると、
結愛のすすり泣く声が聞こえた。
は?
結愛をみると、大きな瞳からはポロポロと涙が零れ落ちていた。
何で泣いてんだよ..
バカ..
結愛の顔に触れ指で涙を拭うと、
その温もりに自然と笑みがこぼれる。
俺の名前を呼び、泣きじゃくる結愛が堪らなく愛しかった。
ずっと触れたかった。
そばにいてくれる事が、こんなに幸せなんだと初めて感じたんだーー
【颯太】ーSideー
End...