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お前は俺のxxx
第6章 優しい腕。
私は身体を縮めうずくまったまま動けずにいた。
颯太は、震える私の身体をふわっと抱き締める。
『何やってんだよ。』
「...ぅう.....。」
颯太の優しい腕に包まれ涙を零した。
私の頬に手を添え、指で涙を拭いとる。
『はぁ…。』と大きな溜息をつき、私の頭をポンポンと撫でた。
自分のジャケットを脱ぎ、私に羽織らせると立ち上がらせた。
ブラウスのボタンは所々無くなっていた。
颯太が着せてくれたジャケットは大きくて、はだけてしまった身体を包んでくれた。
「ぁ...あの..。ありがとう..ございました...。」
『いいから歩け。送ってく。』
颯太はカバンを拾い上げると、私の手を握り歩き出した。