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お前は俺のxxx
第50章 あの頃には…
「颯太。私たち別れよ。」
私はそれ以上は何も言わずに、颯太に背を向けるとエレベーターへ駆け込んだ。
《ガンッ》
閉まるドアを手で押さえて
一緒に乗り込んできたのは。。
私を強く抱きしめた碧先輩だった。
『結愛ちゃん。ゴメンな。
俺がちゃんと引き止めてれば、
あんな思いさせずに済んだよな…。
本当にゴメン…。』
私は碧先輩から身体をゆっくりと離すと、先輩に声をかけた。
「碧先輩?
私。大丈夫って言いましたよ?
どうして謝るんですか〜!
それに、碧先輩はこうやって側に居てくれました。
だから私は勇気をもらえて、
ちゃんと言うことが出来ましたよ?
本当にありがとうございます。」
私は碧先輩の目をみてニコっと笑うと、碧先輩は私の手を引き寄せギュっと抱きしめてきた。
「碧先ぱ..」
一階に着いたエレベーターのドアが開くと、そこには息を切らせた颯太の姿があった。
『結愛‼︎
おい碧。テメェ結愛を離せよ?』
碧先輩はスッと私の前に立つと、上の階へ行くボタンを押して1人ホールへ降りて行った。
私は閉まるドアを叩きながら叫んだ。
『碧先輩‼︎』