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お前は俺のxxx
第50章 あの頃には…
『お前さっさと着替えて帰れ。』
俺は出かけようと、寝室で着替えているとインターホンの音が聞こえた。
まさか…あの女。
勝手に出る気じゃねぇだろうな⁉︎
俺は部屋から女に声をかけたが、すでにドアを開けていた。
ドアの外には、地面に座り込んだまま俺を見上げる結愛の姿があった。
『結..』
俺が結愛に声をかけようとした時、
結愛にかけよってきたのは碧だった。
碧は俺を見ると、顔つきを変えた。
それは碧がキレる時の顔だった。
俺に怒声をあげる碧を止めたのは
結愛だった。
結愛は一度俯くと、グッと顔を上げて真っ直ぐ俺の目を見て言った。
〝 颯太。私たち別れよ 〟
結愛から突きつけられた言葉。
途端に現実に引き戻された。
〝 別れる 〟
確かにそんな話すらしなかった。
ちゃんと話もしねぇで…
俺は何勝手なことやってたんだよ‼︎
俺は部屋に戻ると、適当に着替えて家を飛び出し、非常階段を全力で駆け下りた。
エレベーターは1階に降りている。
中には結愛と…
結愛を抱きしめる碧がいた。