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お前は俺のxxx
第50章 あの頃には…


『結愛‼︎
おい碧。テメェ結愛を離せよ?』


碧は静かに結愛の前に立つと、結愛だけをエレベーターに乗せて1人降りてきた。


『碧‼︎‼︎結愛に手ぇ出すんじゃねぇよ‼︎
結愛は俺の..⁉︎』



《バキッ》



『テメェの何だよ?あぁ?
もう一度言ってみろよ?』


俺を殴り飛ばした碧の顔は本気だ。

日頃、温厚な碧がキレることはほとんどねぇ。


俺が適当にバカやってた時。
一度だけ碧に殴られた事があった。


俺はそんな碧にムカついて、
殴り合いのケンカになった。



あん時も…
碧は何かを伝えようとしてた。



バカな俺には理解できねぇまま、
今もまだ有耶無耶になっている。



俺が碧に掴みかかろうとした時…

階段を駆け下りて来た結愛が碧を庇うように、俺の前に立ち塞がった。



「止めて‼︎
颯太と私はもう関係ない‼︎」


『結愛!俺は..』



俺が結愛の腕を掴もうとすると



《バシッ》



結愛は俺の頬を手のひらで殴った。

俺に向けた冷ややかな瞳は
初めて俺を殴ったあの日と同じだった。


「もう関わらないで。
碧先輩。行きましょう。」


結愛は碧を連れてマンションのエントランスから出ていった。


俺の方を一度も振り向く事なく、去って行く後ろ姿を見て、俺は壁に拳をぶつけた。






【颯太】ーSideー





End...






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