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お前は俺のxxx
第52章 好きな気持ちは…
『クス。やっと顔上げた。』
碧先輩は私の頬にそっと手を添えると、
おデコに優しいキスを落とした。
『結愛ちゃん。これからは普通に話して?
あと先輩ってのも禁止。』
「碧せんぱ..」
私の言葉を遮るように、触れるだけの優しいキスで唇を塞いだ。
『碧。』
「ぁ.ぁ..ぁぉ..ぃ?」
『よく出来ました。』
碧はクスっと笑うと私を優しく抱きしめた。
その時…後ろから木の幹がパキッと折れる小さな音が聞こえて、振り返ると木の後ろに人影が見えた。
「わあぁぁ..す.す鈴木先輩⁉︎」
『あの..ごめんなさい..。
覗くつもりは無かったんです..。』
鈴木先輩は俯きながら気まずそうに謝ってきた。
「ゃ..あの..そんな..
こちらこそすみません‼︎」
顔を上げた鈴木先輩はチラッと碧の顔を見た。
『知ってる人?』
私が碧に鈴木先輩のことを話そうとすると、先に鈴木先輩が口を開いた。
『あ…昨日藤川さんの眼鏡を…拾って…
あの…でも…どうして一之瀬くんと…』
鈴木先輩は碧と私を交互に見ていて、きっと颯太とのことを言いたいのだと思った。