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お前は俺のxxx
第55章 秘密。
碧のことが好きーー
それは揺るぎない私の気持ちーー
私の心の中には碧しかいないのに..
それでも..
颯太との想い出が私の気持ちの邪魔をする。
颯太と過ごした場所には、あの頃の想い出が小さな光となって残っているんだ。
碧の後ろにその影を感じてしまうのが怖くて…
拒絶して碧を傷つけてしまいそうで苦しくなる。
『結愛ちゃん。おいで。
連れて行きたいとこがあるんだ。』
碧は私の手を引いて自習室を出ると、建築校舎の裏庭の方へ歩いて行く。
「碧?どこに行くの?」
『俺のお気に入りの場所。』
碧に手を引かれるままついて行くと、オブジェやトピアリーが飾られた庭が広がっていた。
「わあ!こんな場所があったんだ!
建築校舎の方に来ることなんて無いから知らなかったー!凄ーい‼︎
あ‼︎ガゼボまであるー‼︎」
私は碧から手を離すと庭に向かって駆け出した。
白く塗られた木で造られているガゼボは、屋根と柱があるだけで外の空間が開けていて、目の前に広がる庭園がよく見えるようになっている。
中にはベンチとテーブルも設置してあり、私はベンチに座るとテーブルに頬杖をついて庭園を眺めた。