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第2章 中学生編＊二学期・初日

「ダメええええッ」

村下は俺を蹴り飛ばして部屋を出て行きかけ、
「お、お手洗いどこッ!?」
脂汗を滲ませながら振り向く。

「廊下の突き当たり」

言い終わらないうちに、村下はドタバタと駆けていった。

ふと頬に触れると指先が少し濡れた。
これはもしかして…いや、もしかしなくてもアレだよな？

そう考えても、不思議と汚いとは思わなかった。