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PINK
第7章 妄想エッチ

 「ずっと見てたの?」

 月見里は私に話し掛けた。

 「はい」

 「テスト前なのに暇人だな。
それとも余裕なくらいの秀才?」

 「余裕もなければ秀才でもないです。
ただ、今日なら先輩を独占して見てられるかなって」

 「面白いな。あんた」


 月見里が微笑む。
私はその微笑みに戸惑う。

「じゃあさ、もっと俺を独占したくない?」

 返事の代わりにコクリと頷いた。

 手を引かれ、連れて行かれたのがバスケ部の部室。

 「キスしょうか?」

 戸惑う私の返事など聞かずに月見里の唇が私に触れた。

 フワッとした唇の感触が伝わり、身体は緊張で堅くなり、身動き出来ない。

 その感触を味わおうとする本能が私の中を駆け巡り、なすがままになる。

 強引に唇を割って入る月見里の舌。
絡めようと私の舌を探す。
キスの経験のない私は、ファーストキスを月見里に捧げられた事に満足し、エッチな身体はもっともっと要求し始める。
こんなキスしてみたいとレディースコミックで見たエッチなページを自分の妄想に重ねて盛り上がった。

 もち、カオステクニックも重ねる。






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