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高校生の性
第2章 長谷部くんのせい
長谷部君は私を見ると少し睨んだような目付きでリュックにまた視線を落とした
「おい。ここ、耳あててみろよ」

リュックを乱暴に床に置いてサッカー部の部室の扉を指差した

「えっ」

非童貞が私に話しかけた。

もう私の中で長谷部君は非童貞でしかなかった

長谷部君、じゃなくて
非童貞。

パパも昔大好きだった叔父さんも非童貞だろうけど
同い年で非童貞っていうのが違う生物みたいだった

「ほらほら、あー聞こえる」

長谷部君はわざとらしく部室の扉に耳を当てた

私も扉に近付いた...

やっぱり動揺しちゃう
サッカー部は大人っぽいことたくさんしてる
サッカー部、と書かれた汚いクリーム色の扉の先には何が広がってるんだろう
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