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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第9章 ♡chocolateより甘く蕩けて~海斗&莉愛菜~
莉愛菜をしっかり抱き寄せると、仄かに桜の香りがする。
そして莉愛菜の温かな温もりを感じる。
これがあれば俺はいつだって穏やかな気持ちでいられるんだ。
本当、とんでもない女だよ莉愛菜は。
俺をここまで狂わせるんだから。
だけどまったく嫌な気はしない。
むしろ本望だ。
そうだ、まだちゃんと言ってなかったな。
莉愛菜の寝顔を見ながら、顔に掛かる髪を払ってやる。
明日、莉愛菜が起きたらちゃんと言ってやろう。
きっと照れながらも嬉しそうに笑ってくれるから。
その笑顔を思い描きながら俺も瞼を閉じる。
眠る莉愛菜に語りかけるように呟いた。
「ありがとう。
莉愛菜、愛してる。」
【END】