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その瞳に…
第14章 お互いの気持ち
「あの、私…中学生位から…何故かはわからないんですが、早く誰かの…心も体もその人のものになりたかったんです…」

ゆっくりと話し始めた舞奈に、大河は静かに聞いた。

「でも、誰でもいいとかじゃなくて…なんか、会った瞬間、カチって鍵が合うような感じになる人が、きっといるはずって思ってたんです」

(この感情は重いかも知れない…)

そう思いながらも、舞奈は自分の心を正直に話す。

「別に、家族の仲が悪い訳じゃないし、不満はないんですけど、そんな風に考えちゃって…特に、高校に入ってからはもっと、その思いが強くなったんです…」

高校に入ると、教室や廊下で交わされる会話。

一週間で別れたとか、3ヶ月続いて長い~!とか、とりあえず付き合っちゃえば?等女子高だからなのか、良くそんな会話が耳に入る。

舞奈も、友人達に友達を紹介するよ~とか、言われ会った事は何度かあるが、その人に対して何も思う事が出来ず、付き合うまではいかなかった。

別に王子様を待つつもりはない。

けれど、心が動かされない人に、体を許す気も舞奈は起こらなかった。

SEXには興味が合った為、オナニーをしてみたら、思いの外気持ち良く、刺激を求め、少しずつエスカレートし、クリトリス用のクリップまで購入した。

けれど、エスカレートする度に、舞奈の心は更に支配欲を求めていった。

「それで、先生を見た…先生と目が合った瞬間、体に電流が走ったみたいに、気持ちが押さえ切れなくなったんです…」

舞奈はきゅっと、自分の膝を抱えて、小さくなる。

「この人に、先生に心も体も支配されたいって…先生になら、全部あげたいって思ったんです…」

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