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その瞳に…
第15章 最初のいけない事
その後、6時限目まで何事も無く過ごせた。

けれど、月曜日の6時限目は、化学の授業。

まさかとは思うが、今朝の事も有るため、舞奈は気を引き締めて化学室に向かった。

しかし、特になんてことは無く、授業も後10分で終わりに近く。

(やっぱり、先生は困惑する私を見て遊んでたんだ)

少し癪にさわるが、舞奈は授業に集中し直した瞬間。

ヴヴヴ…と小さく振動が始まった。

(やっ!?)

舞奈は突然の振動に、今度は声を出さずにすんだが、朝とは違い、振動が強・弱と変わりながら止まる事はなかった。

舞奈はスカートを押さえ、必死で快感に耐える。

大河は、片手に教科書を持ち、片手を白衣のポケットに入れながら、顔色を変えず授業をしている。

(ダメ…我慢しないと…周りにバレちゃう!?)

きゅっと唇を噛み締め、我慢する舞奈に隣にいた生徒が変化に気付き声をかけた。

「舞奈、顔真っ赤だよ?具合悪いの?」

「やっ…大丈夫だよ!」

心配してくれる友人の優しさは嬉しいが、今はそれが舞奈には邪魔だった。

チラッと大河を見ると、舞奈の近くまでいた。

「本当ですね。今日は授業もこれで終わりだから、少し準備室のソファーで横になってなさい」

大河は、普通に生徒を心配する先生として、舞奈に接する。

「HRは欠席すると、誰か担任に言っておいて下さい。さ、綾部さん此方に来なさい」

大河は舞奈の手をとり、準備室まで付き添う。

ソファーに横たわり舞奈の体に膝掛けを掛けられる。

舞奈は小さい声で、止めて下さいとお願いするが、大河は不適な笑みを浮かべ、駄目と小さく囁き、スイッチを強にしたまま、準備室を出て行った。

(先生のバカぁ…)

舞奈は声が出ない様に、唇を噛みながら快感に耐えた。

授業終了まで、後5分。

後、5分もこの快楽に耐えなければいけないのかと思うと、舞奈は耐えられる自信がなかった。


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