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その瞳に…
第15章 最初のいけない事
大河はクスクスと笑いながら、舞奈の頭を撫でた。

「まあ、舞奈も気に入ったようだし、またしようね…」

その言葉に、舞奈は真っ赤になりながら、スクっと立ち上がった。

「もう元気なので!帰ります!」

舞奈はスタスタと準備室のドアへ向かう。

ドアノブに手をかけた舞奈は、顔を真っ赤にし、不貞腐れたまま大河に振り返った。

「ほんとに、たまに、なら、してください…では、サヨナラです!」

よほど恥ずかしかったのか、舞奈は勢いよく、準備室を出て行った。

大河は、舞奈の言葉に一瞬驚いた顔をしたが、ソファーに腰掛けながらクスクスと楽しそうに口を押さえながら笑った。

「本当に、可愛い子だ…」

そう呟いた大河の顔は、舞奈に対する愛しさで溢れた笑顔だった。

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