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その瞳に…
第19章 決戦
「さて!」

佐田は、ポンと自分の膝を叩き、明るい声を発する。

「じゃあ、俺からの話は以上だ」

そういって、佐田は立ち上がる。

「俺は先に戻って、校長に昨晩の事を報告してくるから」

そう言いながら、さっさと保健室から佐田は退出する。

石井も佐田を見送った後、わざとらしく手を叩き、

「私もまだ他に用があったんだわ」

と、立ち上がりいそいそと扉の前に移動し、振り向きながら舞奈達にウインクする。

「10分くらいで私はもどりますから」

そういって、石井も扉の奥に消えて行った。

保健室に二人だけ取り残された舞奈達は、いそいそと消えた二人の行動にポカンとしたが、お互いに顔を見合せ、プッと吹き出した。

「どうやら、気を使ってくれたみたいだね」

大河は、そう言いながら苦笑する。

「けれど、助かったよ…」

大河は安堵しながら呟く。

「処分覚悟だったんだけどね。なんか拍子抜けだ」

力が抜けたのか、大河はフーと息を吐きながら、横に座る舞奈に、体を預ける。

「私もです」

舞奈も苦笑しながら、頭を傾け大河に寄り添う。

「でも、良かったです。本当に…」

「だね」

二人は、目を合わせ、軽いキスをする。

「まだまだ、校内で舞奈に恥ずかしい事が出来るのが、有り難い」

「先生!」

何時もの意地悪な大河に戻った言葉に、舞奈は真っ赤になりながら、大河の足をバシバシと叩く。

「痛いよ、舞奈」

「そんなの知りません!」

プイっと舞奈はそっぽを向くが、

「まーな。こっち向きなさい」

ツンツンと頬をつつかれながら、名前を呼ぶ大河に、ふて腐りながらも、舞奈は大河に顔を戻す。

お互いの視線が合わさった瞬間、また二人は笑いだし、ゆっくりと唇を重ねた。



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