この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その瞳に…
第24章 嫌悪と恐怖
「良かった…」

大河は舞奈を優しく見つめた後、啓介を見てお礼する。

「啓介さん、ありがとうございます」

頭を下げる大河に、啓介はいえいえ、と顔を振る。

大河は舞奈を座らせ、啓介が変わってくれた場所に自分も座ると、舞奈に向き合う。

「舞奈。何があったか話せる?」

舞奈はコクンと頷き、啓介に話した事を、もう一度話し始めた。

舞奈の話を聞いた大河は、深くため息を付き、手で頭を支えながら、机に膝を付き、今まで一番低い声で呟いた。

「殺してやりたい…」

その呟きは本気で殺りかねないほど殺気が混じっていた為、舞奈と啓介は必死になって止めに入る。

「駄目です!先生が逆に犯罪者になったら!」

「そうですよ!大河さんはこれからも舞奈の傍にいてくれないと!」

必死で止める二人に、大河は顔を上げ苦笑する。

「大丈夫、本当に殺したりしないから。でも…」

大河は目をスっと細め、呟く。

「有りとあらゆるコネを使って、それなりの制裁は加えますけどね…」

その顔を見た舞奈は、由美と絵麻の腹黒は当たってたかも…等と、自分が置かれてる立場も忘れ、思ってしまった。

大河は、そんな舞奈を尻目に、フっと小さな吐息を吐き、不断通りに戻る。

「調度、僕の方も佐々木さんから、アレの情報がきたしね」

渡辺を人間扱いするすら嫌なのか、大河は渡辺をアレ呼ばわりする。

(先生…怒らせない様にしよ…)

またしても、呑気にそんな事を思ってしまった舞奈は、大河の言葉に、少し遅れて反応した。

「え?もう?」

昼間、絵麻が色々な所に連絡していたのは知っているが、もう調べ終わった事に、舞奈は驚愕した。

「バイト前に、メールが届いたんだよ」

ほら、と大河はスマホの画面を舞奈に見せる。


/463ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ