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第24章 嫌悪と恐怖

「啓介さんが女性なら、惚れてたかもしれませんね」

その言葉に、啓介は嬉しいそうに笑い、大河の方へ身をのり出す。

「俺は、今惚れて貰っても全然構わないけど♪」

茶化す啓介に、大河は苦笑ながら、啓介と少し距離をとり。

「マスターに殺されますし。それに、今は舞奈がいますから」

と、大河はまた舞奈を抱き締める。

そんなやり取りを、由美は立ったままニヤニヤと見下ろし。

「じゃあせめて、本の中でもくっつく？」

舞奈をからかう様に、とんでもない発言をした。

舞奈はその言葉に、駄目！っと反射的に大声を出す。

「だから！先生をモデルにしちゃ、絶対駄目！！啓ちゃんも！先生誘惑しないで！」

冗談なのは解っているが、それでも必死に叫ぶ舞奈に、三人は一斉に笑いを溢す。