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その瞳に…
第25章 初めての訪問
 そう思い、クローゼットの前に立ち、戸に手をかけるがやはり開ける事を躊躇ってしまう。

 (やっぱり・・・先生の許可無く開けるのは・・・でも・・・)

 普段大河がどんな本を読んでいるのか、舞奈にしてくる縛り方や攻め方はどこで知識を得たのか気になってしまうが、やはりいくら恋人でもプライベートを勝手に覗く事は良くないと心の中で葛藤してしまう。

 (そういえば、先生。お店ではMの子探してたって言ってたし・・・)

 もともとそう言う性癖なのだろうが、それをする事は舞奈が始めてでは無いと言う事を改めて考えてしまうと、舞奈の心臓にズキっと痛みが走る。

 そもそも、舞奈は大河の事を全然知らない。

 誕生日や家族構成、雪音学校に来る前は何をしていたのか。

 ・・・今まで付き合った女性の事。

 (私・・・何も知らない・・・)

 大河と付き合えた嬉しさで、他の事をまったく考えず、知ろうともしていなかった自分に舞奈は絶望する。

 普段の会話は舞奈が一方的に自分にあった事ばかり話していて、大河の話をあまり聞く事がなかった。

 教師という立場で生徒の舞奈には話せないことは解っているが、仕事の愚痴すら聞いたことがない。

 (私・・・こんなんで本当に彼女って言えるのかな・・・)

 舞奈はその場に座り込み、クローゼットに頭をコツンと当てる。

 大河が自分をとても大切にしてくれているのは、痛いほど解る。

 公園の時だって、今日だって、大河は自分に何かあると必死になって支えてくれ、舞奈が安心し、危険が無い様に考え、対策してくれる。

 けれど、そんな自分は大河の負担にしかなっていないのでは・・・と嫌な考えが巡ってしまう。

 支えてもらってばかりで、自分は大河の支えにちゃんとなっているのか・・・そんな事を考えてはいけないと思っていても、一度考えてしまうと思考を止めることが出来ない。

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