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その瞳に…
第25章 初めての訪問
 舞奈は、今大河と目を合わせてしまったら何も聞けなくなりそうだと、本能的に悟り、顔を背けたまま先ほど気になった事を告げる。

 「先生の誕生日や、家族の事、学校に来る前なにしてたとか・・・」

 「とか?」

 歯切れの悪い舞奈に、大河は楽しそうにその先を促す。

 舞奈はその先を続けようと、口を開きかけるが、迷いが出てしまいきゅっと口をつぐむ。

 大河には恋人がいたのか。

 知りたくもあり、けれど知りたくも無い気持ちに胸が締め付けられ、舞奈はぎゅっとパジャマの胸元を無意識に握りしめる。

 「舞奈?」

 急に顔が強張り、黙ってしまった舞奈に、大河は心配になりそっと頬に手を沿え優しく名を呼ぶ。

 その声に、はっと我に返った舞奈は、一瞬大河と視線を絡めるが、またすぐに反らしてしまう。

 その反応で、大河は舞奈が何を思っているか悟る。

 「君が聞きたくないことは、僕は話さないし。君が聞きたいことは、僕は隠さず話してあげるよ」

 優しい声と、大河のぬくもりに舞奈は意を決し口を開く。

 「先生は・・・前に彼女とかいたんですか?あと・・・その、彼女さんとかにも・・・私にするみたいに・・・したんですか?」

 少し震え、たどたどしくも舞奈は聞いてみたかった事を口にする。

 そんな舞奈の頭を大河は撫で、舞奈の横に座るとこっちにおいで、と舞奈を自身の足の間に座らせ、後ろからギュっと抱きしめる。

 「まずは一つずつ答えようか」

 舞奈は抱きしめる大河の腕にそっと触れ、コクンと頷く。

 「誕生日は6月6日。ちなみにB型ね。家族は父と母に、3つ下の弟が一人」

 淡々と答えていく大河の声を、舞奈は静かに聴いた。

 「雪音に来る前は、○○進学塾の化学担当」

 「え!?かなりレベルの高い?」

  
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