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その瞳に…
第25章 初めての訪問
 「それ、ホントですか・・・?」

 疑うような瞳で舞奈は大河を見つめる。

 抱いてる時とは違う、年相応のその表情に大河は悪戯心を刺激され、フっと笑みを漏らす。

 「本当だよ。舞奈は僕が初めて好きになった子で、初めてすべてぶつけたいと思った子だよ。それとも・・・」

 大河は、舞奈の耳にキスをしながら、抱きしめていた腕を解き、スルリと太ももを撫でる。

 「今日も気絶するくらい抱かないと、わからない?」

 その言葉に、先ほど何度も果てた体に、再度熱が篭りゾクゾクと体を震わせる。

 けれども、流石に時刻は12時近くなり明日も学校がある為、これ以上されたら明日学校に行けなくなりそうだと思い、舞奈は太ももを撫でる大河の手を押さえ、ブンブンと激しく首を横に振る。

 「大丈夫です!私、先生に愛されてるのはちゃんと解ってますから!!」

 「プッ・・・アハハハハハハハ」

 あまりにも必死な舞奈に、大河は思わず噴出し大笑いする。

 とても楽しそうに笑い出した大河に、舞奈は振り向いた状態で呆気に取られてしまう。

 自分を抱きしめたまま、屈託無く笑う大河はとても子供っぽく見える。

 この間も思ったが、最近は大河が色々な表情を見せてくれる。

 今の様に笑ったり、あからさまに焼きもちを焼いたりと、前はあまりわかり辛かった感情が、最近ははっきりとわかるようになってきた。

 舞奈は、先ほど勢いもかねて言ってしまったけれど、やっぱり大河に愛されてると再度自覚する。

 こうやって、自分の事を話してくれ、感情を表してくれると言う事は、それだけ舞奈に心を許してくれていると言う事だから。

 大河は、一通り笑いが収まると、フーっと深呼吸をし、また舞奈をぎゅっと抱きしめた。
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