この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その瞳に…
第28章 大人の対応
 きっと、舞奈が考え込んでいる事を、不安のせいなのだろうと思ったのだろう。

 早百合の声は、とても明るく舞奈の不安を取り除こうと思わせる様な声だった。

 「週明け、山村さんの方に彼の状況の連絡が来るはずなの。だから、大丈夫になったら、舞奈さんに山村さんから話が来ると思うわ」

 そう言われ、舞奈ははい、と頷く。

 どんな人物にせよ、大河が信頼している人物なら大丈夫だろうと、舞奈も思う。

 きっと、もう渡辺は自分に付きまとうことは無く、啓介達や絵麻に安心させて上げれるだろうと思う。

 ピリリリリリ・・・

 突然、カーナビにセットしていた早百合のスマホがなり始める。

 舞奈はつい画面を見てしまうと、『栄子』と記載されている、着信の画面が表示されていた。

 早百合は慣れた手つきで、画面を操作し、通話を始める。

 「はい、栄子?」

 『そう。今運転中?』

 スマホから早百合とは違い、凛とした響き渡るような声が聞こえてきた。

 「ええ。今横に舞奈さんも居るわ」

 『そう。例の彼だけれど、今無事店に押し込んできたわ』

 例の彼とは、渡辺の事だろうと舞奈は思うが、口を挟まずに会話を聞き入れた。

 「ありがとう。栄子の方は大丈夫?」

 『大丈夫。私は見守ってただけたし。あの子達に店の前について待っててもらった従業員に囲まれたら、奴ったらびびったのか大人しく店の中に入って行ったわ』

 ケラケラと楽しそうに笑う栄子の声に、舞奈と早百合もその状況を創造したのか、プっと軽く笑いを零す。

 『それに、店長も張り切って調教してあげる!って言ってたから、もう大丈夫よ』

 「そう、ありがとう栄子」

 早百合が栄子にお礼を言うと、舞奈ははっとし、慌ててスマホに向かって自分もお礼を続ける。

 「あの!始めまして舞奈です。栄子さん。今日は本当にありがとうございます!!」

 『始めまして、舞奈ちゃん。今回は災難だったわね』
/463ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ