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その瞳に…
第30章 SとM
 「そういえば、先生まだ聞きたい事があったんです」

 気持ちが落ち着いた舞奈は、大河に抱きしめられたまま、まだ気になっていたことを問いかけた。

 大河は、ん?と返事をしながら舞奈の先を促す。

 「先輩さんが、すぐ堕ちる女性より、男性の方が良いっていうのはどういう意味ですか?後早百合さんが、先輩さんはノーマルの人をそっちに引き込むのが上手だって言ってたんですけれど、そんな事本当に出来るんですか?」

 舞奈は大河や早百合と会話した中で、疑問に思った事を口にする。

 すると、大河の瞳が怪しく光るのを舞奈は気がついた。

 (あ、なんかヤバイ事聞いちゃった・・・?)

 その光は大河のスイッチが入るときに見える物だと気がついている舞奈は、聞いてしまった事を少しだけ後悔したが、すでに聞いてしまった為、少しだけ気を引き締めた。

 「舞奈、女性はね、皆少なからずM属性があるのを知っているかい?」

 「え?でも栄子さんみたいな女王様とかいますよね。その人達はSだから出来るんじゃないんですか?」

 その言葉に、大河はクスリと不適に微笑む。

 「そう、S属性の女性もいる。けれど、結局その子達も根っこは皆Mなんだ。・・・何故だかわかるかい?」

 フルフルと舞奈は首を横に振る。

 舞奈自身は確実にM属性だから、女王をしていた栄子がM属性もある理由がまったくわからなかった。

 すると、大河の手がスルリと舞奈のお尻を撫でる。

 「ん・・・」

 その感触に、舞奈はピクリと体を反応させると、大河が完全にスイッチが入った微笑みをしていた。

 「女性はね、男性を受け入れる体だ。つまりそれは、”挿される”為の体だと言う事だよ」

 「挿される為の体・・・」

 確かに、女性は男性の性器を体の中に差し込まれる。

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