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その瞳に…
第30章 SとM
 そして、それによって快楽が生まれる。

 けれど、何故それがM属性の理由なのか、舞奈にはまだ理解出来なかった。

 「挿されると言う事はね、その相手を受け入れ、服従する事になるんだ。しかも女性は破瓜の割れる痛みを耐え、それすらも快楽に変える。・・・心あたりは?」

 舞奈は突然そんな事を言われ、ドキリと胸を高ならせる。

 けれど、確かに心あたりはあった。

 大河と初めてした後、確かにかなりの痛みはあった。

 けれど、それは大河が自分の中にいる事の証拠でもあり、その痛みにすら舞奈は感情を高ぶらせ、快楽を感じていた。

 大河は少し頬を赤らめ黙ってしまった舞奈を、スカートを少しだけたくし上げグイと強く引き寄せる。

 「あっ!?」

 引き寄せられた瞬間、大河の少し硬くなった箇所が敏感な部分に当たり、ビクリと舞奈は体を反応させてしまう。

 ズボンと下着で遮られてはいるが、大河の熱が伝わって舞奈は落ち着かない為、腰をずらそうとするが、大河に腰を強く抱きしめられ動けず困惑してた。

 けれど、大河はそんな反応なんて気にしていないかのように、話を続ける。

 「どんなにS属性が強い女性でもね、結局は男に挿され、それを受け入れ快感を得る。それはどんなに相手を支配してようとも、受け入れた時点で服従している事になるんだ。だから、女性は誰だってM属性がある。そして男性は、挿すことはあっても、なかなか挿されることは無い」

 大河は淡々と話しながらも、舞奈の首筋に唇を這わせ、スカートの中に入れた手で、ゆっくりと舞奈のお尻を撫でる。

 舞奈はその都度、ピクピクと小さく体を震わせながらも、頑張って大河の話しを聞いた。
 
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