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第5章 あなたが一番愛しているのは私

　夜中の３時近くに電話をしてきたこの非常識な無礼者は城戸充。

　大学三年生。私と同じゼミ。

　私は石神佳純。

　名前はカスミだけど、ミチルは私の事をジュンと呼ぶ。

　ゼミの皆や友達から呼ばれるのはカーちゃんかカスミン。
　カーチャンってどーよとも思うけど、思いつつも割と気に入ってる。

　ああ、あとイッシーてのもあったか。

　ジュンと呼ぶのはミチルだけ。

　そういう意味では私とミチルは特別な関係ということは言える。

　だけど、つきあってもいないし、恋人同士でもない。
　親友なんてこともさらさらない。

　となれば、残る関係は……だいたいお察しかもしれませんが。


　そう、セフレです。