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イマージュ
第6章 オトコ心は唇で

 雑然と、授業ではめったに使わない道具や楽譜など、いろいろなものが詰め込まれた室内だったが、意外とこういうときに使えそうなものはない……あった。

 俺は楽器ケースの上にかぶせてあったホコリ避けの小汚い布を手に取ると、急いでカッターシャツを拭いた。

 それを見てリツカが言う。
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