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イマージュ
第6章 オトコ心は唇で

「あーあー」

 俺は椅子に掛けていたガクランを拭こうとして、思った以上の大惨事に顔をしかめた。

「クッソー、これ、痕残るかなー」

 椅子の背中に引っかけて、前後ろ逆向きにしてブラブラと座っていたのが仇になった。

 白い世界地図が背中一面に。

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