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イマージュ
第6章 オトコ心は唇で

 日が変わって次の現国の時間。

「あ、富士崎くん……」

 音楽準備室には二人の女がいた。


 一人目は部屋の中の俺の特等席の前に立ち、振り返って俺に声をかけて来た。


 それに応じる前に、俺は二人目に質問する。
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