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イマージュ
第9章 貴女と同じぐらいに
あなたが私より幸せでいてくれれば良い。
懐かしいですね。
まさに当時の私の心境はこの通りでした。
あれから数年が過ぎました。
時のたつのは速いものです。
あなたが私より幸せでいてくれれば良い。
あれからずっと、私はそう思い続けてきました。
仕事にも励んだし、友達もいた、同僚にも恵まれた。
けれども、あの映画を見て、この曲を聴いた時。
どういうわけだか、この数年私はとても孤独で寂しかったのだと気づいたのです。
ただ一人、光る文字を見上げたまま。
私は茫然として席を立てないまま、ただ貴女を想いました。