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イマージュ
第10章 マリーとアントワネット

 翌日、王様は今度こそ二人を交替させました。
 マリーに少し飽きたからです。

「どうぞ、優しくして下さいませ」

「おお、おお、お前は良い態度だな」

 セムシは喜んで言いました。

「だが、勘違いをするなよ。優しくするのは俺じゃない」

 マリーは一晩中、セムシに優しくすることになりました。


 こうして、二人は代わる代わる、王様とセムシの間を行ったり来たりすることになったのです。
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