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イマージュ
第10章 マリーとアントワネット

 夜ごとにかわるがわる、暗い地下牢で、二人は猫背の男に優しくしたり、冷たくされたりしたのです。

 ときには王様も妃を愛すことを思い出しました。しかし二人とも、もう王様では満足できなくなっていたのです。

「セムシ様のほうが素敵でございます」

「セムシ様のほうが素敵でございます」

 マリーとアントワネットに、同じことを違うように言わせるのが牢番の愉しみでした。

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