この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妄想シンドローム
第3章 類はなんとやら




 総一は自棄になっていたのだと思われる。


 ゴミ箱に丸められた例の広告の電話番号に、呆然とダイヤルしていたくらいには自暴自棄だったのだ。


「ありがとうございます。こちらハッピーペットショップでございます!」


 電話越しに聞こえる軽快な女性の声。彼女に総一は告げる。


「可愛くて癒される猫が欲しいんですが、おいくらですか?」と。


 すると電話相手の彼女からいくつか質問を受けた。


 色は何色がいいか。性格は甘えん坊か素っ気ないのがいいか。性別はオスかメスのどちらが希望か。


 それらの質問を踏まえ、値段はなんと驚くことに無料だった。


「ただ今、新規システムの実施に伴いキャンペーン中でして。お客様は運がおよろしい! お客様のご希望に叶う子が、無料でのお届けが可能となっております」


「無料って……ただってことですよね? あとから法外な請求とか来たりしません?」


「そういったことはございません。ペット配送の際に、契約書も同封させて頂きます。その場で目を通して頂き、サインをしてください」


 ペット購入に契約書……? ますます怪しさが漂う。


 しかし万一、多額な請求をされることになるならば、その契約書とやらをよく読んで、どこにも問題がないか確認をし、コピーなりしておけば大丈夫だろう。


 総一は先方に購入する旨を伝え、電話を切った。







.
/248ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ