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want to be ...【短編集】
第2章 ペアルック






あ…あぁ、やべぇわ…


…イく!


そして、イって杏奈の中に白濁の液を注ぎ込んだ。


荒い息を吐いて杏奈の中から抜き、何度も体位を変えて突き上げて、精液注ぎ込んで…


休憩しようと、騎乗位で繋げたまま杏奈の身体を抱き寄せて深く息を吐き、髪を掻き上げた。


…やっぱ一緒に気持ちよくなんねぇとな。


杏奈の喘ぎ声聞かねぇとヤる気起きない。


…いやもう10回はヤったけどね。


「杏奈ぁ起きろよ」


耳元で囁いてみる。


あんだけひたすら突き上げたのに、全く起きる素振りを見せない杏奈。


どんだけ熟睡…いや気絶?してんだこいつ。


起きろよ…俺だけ盛り上がってんの、結構悲しいぞ?


…いや気持ちよさそうに寝てんのに気にせず犯してんの俺だけどね?


もしかしたら嫌われるかもリスク抱えてんの、俺だけどね?


くしゃくしゃに乱れて蜘蛛の巣状態になってる杏奈の髪を直してやりながら、ぼんやりと天井を仰ぐ。


何だろう…今日の俺は、相当杏奈を摂取しないと眠れないらしい。


…いや、つか、そっこー意識吹っ飛ばして結局、意識ある杏奈と1回しかヤってねぇからな?


杏奈の声聞かねぇと満足しねぇんだわ、俺の身体。


…どんなメカニズムだよ。


「起きろよ杏奈ぁー…」


「あれ何だっけ…白雪姫だっけシンデレラだっけ。
キスしたら起きるやつ。…ん?美女と野獣?」


「…あーもう何でもいいからさ。
キスでも接吻でも何でもいいから目ぇ醒ませ〜」


「杏奈ー、杏奈さーん」


「…杏奈」


耳元で、ちょっといい声で囁いてみたり。


それでも反応しない杏奈。


しばらくその寝顔を見つめ、唇を塞いだ。


唇を啄ばみ、薄く開いた唇の中に舌を滑り込ませて杏奈の舌を絡め取る。


…どこまでしたら起きるかな?


更に口内の奥に舌を突っ込み絡める。


ごくりと飲み込むと、杏奈の口の横からとろりと唾液が垂れた。


「…ん」


…お、起きるか?


「んん…」


眉をひそめて唸り、身体を捩って寝返りを打つ杏奈。


杏奈が寝返りを打った事で切れた、唇を繋いでいた唾液を唇を舐めて飲み込み、再び身体をかがめて唇を塞ぐ。


「…んぅ、やだぁ…」


ふるふると首を振って俺の唇を拒む杏奈。


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