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溺れる恋は藁をも掴む
第1章 セフレ
運ばれてきた料理を味わう。
どれもこれも美味しいのだが、
アキのお勧めの、
生ハムとアボカドのパスタは絶品‼︎
と言っても過言でないほど美味しかった。

ワインを飲んでホロ酔い。
酔うとリラックスもしてきて、
つい本音トークを語るようになる。

「三浦、本当に綺麗になったな」

「褒めても保険は入らないよ」

「入らなくていいって、
言ってんだろーよ
素直じゃないな」

「長い間、
綺麗なんて言葉に無縁だったからよ」

「三浦次第で、
これからは言われるさ」

「痩せてから、
世界が変わったわ。
ずっと着てみたかった服が、
着れるようになったり、
この間、初めてナンパされた。
やっぱり、女は外見なんだな‥‥って、
しみじみ思った」

「俺はポッチャリした子も好きだよ。
高校の時の三浦は、
何だか居るだけでホッとするような、
癒やしがあったよ」

癒し系のデブってことか?
それでも‥‥
アキを癒していたなら、
嬉しいと思う。

「本当なら、
その時に言って欲しかったな。
そしたら、自分に少しは自信持てた」

「言えないさ、
あの頃はガキだもん」

「そっか。
でも、アキとこうして食事してるのって、
不思議な感じ」

「そうか?
三浦に彼氏が居たら、
遠慮したけど、
そうじゃないなら、
誘うさ」

「アキは彼女居ないの?」

「居ないな。
振られたみたい」

それってどういう意味⁉︎
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