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溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
酒を飲まない時の親父は、
比較的おとなしい男だった。
たまに取引先の洋菓子店のケーキを、
お土産に買ってきたり、
休みの日は半日は寝ているが、
残りの半日は、
母さんの買い物に付き合ったり、
柊の遊び相手をしたり、
外食に連れて行ってくれたり、
俺のキャツチボールの相手もしてくれた。
長い休みに入れば、
必ず旅行にも連れて行ってくれていた。

亭主関白で、
躾には厳しい男でもあったが、
酒を飲んで機嫌を損ねなければ、
どこにでも居る、
普通のお父さんって感じだった。

俺はよく親父に似てると言われた。
姿形が子供の頃の親父にそっくりらしい。

言われる度、
酒を飲んで罵倒する鬼の形相の親父を、
思い出すと、
嫌な気持ちになった。

俺は親父とは違う‼︎って。

弱い者に対して、
あんなに攻撃的な男と一緒にしないでくれ‼︎




俺たち家族は、
親父の地雷を踏まないように、
穏やかに暮らしていく事が、暗黙の了解のようになっていった。

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