この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater31.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「あなたが今、晶を殴れば、
晶の言った事を肯定する事になります。」
母さんは顔だけ振り返り、
「晶、あなたも言い過ぎ。
試合に負けたのは残念だったけど、
仕方ない事よ。
精一杯の力で勝ち負けを賭けて、
最期の試合に臨んでのなら、
悔いは残らないはず。
だからこそ、こんな事でイヤな思い出も重ねて欲しくない」
そう言うと、正面を向き、
親父を静止させる為に、
俺の前から動かなかった。
親父は振り上げた腕の行き場所を失い、
「お前ら、どいつもこいつも‥‥」
と小さく呟くと、
家から出て行った。
柊は、ポカーンとした顔で、
冷やし中華を食べる手が止まり、
ずっと無言のまま、
こっちを見ていた。
母さんが振り返り、
俺に言った。
「ご飯食べよう」
悲しい目をして、
それでも俺を労うように‥‥‥
晶の言った事を肯定する事になります。」
母さんは顔だけ振り返り、
「晶、あなたも言い過ぎ。
試合に負けたのは残念だったけど、
仕方ない事よ。
精一杯の力で勝ち負けを賭けて、
最期の試合に臨んでのなら、
悔いは残らないはず。
だからこそ、こんな事でイヤな思い出も重ねて欲しくない」
そう言うと、正面を向き、
親父を静止させる為に、
俺の前から動かなかった。
親父は振り上げた腕の行き場所を失い、
「お前ら、どいつもこいつも‥‥」
と小さく呟くと、
家から出て行った。
柊は、ポカーンとした顔で、
冷やし中華を食べる手が止まり、
ずっと無言のまま、
こっちを見ていた。
母さんが振り返り、
俺に言った。
「ご飯食べよう」
悲しい目をして、
それでも俺を労うように‥‥‥
![](/image/skin/separater31.gif)
![](/image/skin/separater31.gif)