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溺れる恋は藁をも掴む
第5章 女心
香澄は私とは全く逆のタイプ。

「私ね、よく後ろ姿美人って言われるの」
そう言って、
あっけらかんとしている。


私から見たらさっぱりとした女性。
髪はショートヘア。
顔はどちらかと言うと、
平安時代だったら美人のタイプ。
もっと具体的に言えば、
おかめ納豆のパッケージに描かれている女性が、現代にやって来たようなイメージ。
笑うとなくなる垂れ目の下膨れ。
確かにグラマラスな身体つき。
出ているところはボォーンと出て、
キュッと引き締まったウエスト。
形のいいヒップ。

本当に同性の私から見ても、
羨ましいスタイル。

それに気さくな性格。
とにかく前向き。
いつも彼女に会うと、
そのプラスのエネルギーに癒される。
今は、IT関連の会社で派遣社員として、
働いている。



そんな彼女だからこそ、
アキの事を話せた。




恋人達や女子会などで利用されそうな、
お洒落なオープンカフェで、
ケーキセットを彼女にご馳走しながら、
聞いて貰った。




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