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近づきたい
第10章 二人の日
幸せなはずの体の繋がりが今は虚しい…

私の中をクチュクチュと刺激するよし先輩の動き…肌がぶつかるパンパンという渇いた音。

攻められれば体は反応する。でも、あの冷たい目を思い出して、さっきまでの満たされた想いだけが消えてゆく…

「み、ず、ほ、、。オレそろそろ…。」

うん。とだけ頷いて、体をよし先輩に預けた。自分でイっているのかわからない…

私、どうしちゃったの…あんなに好きだったよし先輩を心から受け入れられない。

「うぅ…」

短い吐息の後によし先輩が果てた…
私はイったの?放心状態で天井を見上げた。

私の横によし先輩が寝転がってきて、私をそっと抱きしめる。

「…瑞穂、どうした?」

ううん。首を横に振って、よし先輩を見るけど…自分でわからないまま、涙が出た。

「瑞穂、イヤだった?」

ううん。また首を横に振るけど、泣いていたら何かあるって思うよね…

「よ、義朗さん。私、自分がわからない…。」

セックスのすぐ後、裸で抱きしめられながら、今からどんな話をするんだろう。私、どうしちゃったの?

「瑞穂…つらいんだろ…?」

「…わからない。」

よし先輩が私の頭を優しく撫でる。優しい声もする…私の大好きなよし先輩の手と声。
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