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第18章 罪悪感

『 … 音夢 』


淡々と優しい口調で
遙は私の名前を呼ぶ。




『 … ありがと 』




その言葉に
心臓が跳ね上がる。

一気に胸がざわつき始める。




なに、ありがとって。

抱かせてくれて
ありがとうっていう意味？

何で今更そんな事を言うの。

優しく言葉をかけて
それで関係は終わり？

身近な女の人釣っちゃったな
でも周りに言われるのは困るから
それなりに優しくしておこう。
とでも思ってるの？


なんなの、ありがとって。



ズルいよ。ハル。



そんなのズルい。



私の頭の中は
こんなに遙でいっぱいなのに。