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大きな瞳に映るのは
第18章 罪悪感



ギュ、と身体を寄せると
遙の身体の体温に包まれた。



終わりにされるくらいなら
友達のままがよかった。
みんなに向ける笑顔のまま
私をいつまでも見て欲しかった。


そんな事が頭の中を行き来する。


遙を失う不安から
一気に涙が溢れ出す。
気付かれないように顔を伏せたが
遙が私の顔を覗き込んできた。



『 どうした? 』

『 何で泣いてんのっ? 』



少し慌てたようにまっすぐ私を見る。
その視線と私の視線がぶつかり合う。



「 だっ … て、ハルがぁ … 」


自然と溢れ出る涙を止めることが出来ず
幼い子供の様に情けない声を出す。



『 … ごめん 』



だから、何でそんなことを言うの?
ごめん、って何?
遙は一体何を考えてるの?

わからない。

遙がわからないよ … 。



『 … やっぱり嫌だった? 』


申し訳なさそうに
先程付けた首筋の痕と私を交互に見る。


違う、ちがう。

嫌なんかじゃない。


私は小さく首を横に振った。



『 … 消えないで、欲しいな 』



ソレ、という様に遙がぽつりと呟く。



私はついに言葉が溢れた。



「 ハル …、はる … これで終わりなの?」



情けない声で言葉を口にする私を
遙がじっと見つめる。
真っ直ぐに。私だけを。



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