この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大きな瞳に映るのは
第19章 告白



はぁ、と再び小さく溜息を吐いた


そして私の全身を
舐めるように見つめる


『 … 木下さん 』


カタンと椅子が音を立て
奏は立ち上がり私に歩み寄る

そして見下すように私を見る


その瞳に恐怖感を覚え
少しだけ肩が震えた



『 … 俺と付き合ってください 』


( … へ? )



思いもよらぬ言葉に
肩の震えは止まり奏を二度見する
そして状況理解すると
一気に鼓動が加速する



『 … 俺と付き合えば …



何かを言いかけ奏は前かがみになり
数センチの近さまで
私の首筋に顔を寄せた



『 俺と、付き合えば
  こんな痕 … 隠す必要もなくなる

  … でしょう? 』


ね? と、意地悪な笑顔が
再び私の瞳を舐めるように捕える


思わずその視線に
自分の視線を泳がせる



( … そんなこと言われても … )


『 … 返事、待ってますね 』



そう冷たく言葉を発した奏は
人が変わった様だった。

そして彼は淡々とキャンパスを片付けると
自分の荷物だけ手に取り美術室を出た。





一人だけになった美術室

夕暮れに染まる空

生暖かい室温



奏の告白により加速させられた鼓動と
バレてしまったという動揺から
吐き気を催し女子トイレへ駆け込んだ



/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ