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大きな瞳に映るのは
第8章 人気者



「 そういえば遙先輩って、
  苗字、なんていうんですか? 」

『 一之瀬 遙 』

「 いちのせ… はるか… 」

『 あぁ、彼も一応生徒会メンバーなので
  今度自己紹介しないといけないですね。』


ほー…
あんな自由奔放そうな人が生徒会メンバー…


「 なんだか生徒会の人って、
  面白そうな人の集まりですねっ 」


笑いながら先輩を見上げる。


『 本当、何でお前たちが、
  っていう人ばかりですよ。
  でも悪い人間ではないので。
 大丈夫ですよ。 』


奏先輩は彼らを完全に
信頼しきっているようだった。


「 なんだかいいですね、そういうのって。 」


私がそんな人たちの中に入ってしまって
本当にいいのだろうか、
なんて少しだけ思ってしまう。


『 でもたまに不安なときがあります。
  なので木下さん。
  頼りにしていますよ。 』


ポンッ


そういうと突然先輩は私の頭を撫でた。
少女マンガに出てきそうな場面だ、
なんて思って少し照れてしまう。

顔を見られたくなくて俯く。


「 へへっ… がんばります 」


へにゃっと笑いながら先輩を見上げると
やさしい笑顔がそこにあった。


『 では、また。
  帰り道気を付けてくださいね。 』


お喋りしながら歩いていると
早くも最寄駅についていた。


「 今日はありがとうございました! 」


ぺこりと一礼して
軽く右手を振りながら改札に向かう。

先輩はやはり
冷静な立ち振る舞いにも関わらず
オーラが違う。
背も高いからか目立つ存在だ。

駅を利用する女性陣が
彼のほうをちらちら見ているのがわかる。


いい人に出会えたもんだ。

ピッ …


そう陽気に改札をくぐり
小走りでホームへ向かった。



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