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大きな瞳に映るのは
第9章 自由奔放


― 音楽室 ―



授業が終わり
今日は生徒会の集まりもない。
音楽室からは吹奏楽部の音が聴こえてくる。


トントンッ


一応軽くノックをして音楽室の扉をあけると
ドアの近くにいた2、3人がこちらを見た。


『 どうしたー? 』

一人が少し大きめの声で聴いてくる。
楽器の音にかき消されないためだ。


「 内山先生に教務室の譜面の中から自分で課題選べって言われまして… 」


内山先生とはピアノ演奏の講師だ。
そんなこと言われていないけど
とっさに嘘を付いた。


『 あー、教務室はあそこ、
  ノックしてから入ってね 』


優しそうな女の先輩が
後ろの教務室を指差しして教えてくれる。


「 ありがとうございます 」


ぺこりと頭を下げ音楽室に足を踏み入れる。

何人かちらちらとこちらを見るが
来客は珍しくないようで
そのまま個人練習を続けている。


トントンッ


人波をくぐって
後ろにある教務室のドアを叩く。

返答はない。


トントンッ ガチャ …


念のためもう一度ノックして
扉をゆっくり開ける。

 
「 失礼しまー… 」


グイッ バタンッ


扉近くに立っていた男性に腕をつかまれ
勢いよく中に引きこまれる
と同時にドアが閉まった。


『 待ってた。』


そう言ってつかんだ腕をぱっと放す。

見上げるとそこには一之瀬遙が居た。



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