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第5章 グローバルな欲望

「あっ！そうだ――――…」


母が、何かを思い出したように席を立ち…


姉に一枚のチラシを見せた！




「これ！英語の塾のチラシ！！
ここに見学だけでも行ってくれば？」



母が姉に渡したのは、近所から少し離れた学習英語・英会話の教室の案内のチラシだった――――…



「げ…塾――――…？」



姉は露骨に嫌な顔をした…



「見学だけでも行ってみたら？

個人の自宅でやってる…アットホームな教室みたいだし…

講師は外国人よ？そこのお宅のご主人みたいね！自宅を開放して塾を開いてるらしのよ〜」




母はすでにそこの英会話教室の情報を収集していたらしい――…




こうなることを予測していたのか…



姉は、チラシを見て…


ユキに視線を向ける――――――…




「見学だけなら！ユキも一緒に行こうよ！！


あんただって！中学で痛い目みたくないでしょ？」





「え！！私も？」




ユキは自分も一緒に！と、誘う姉に…一瞬怯んだ…



だが……英会話教室…




少し…興味はある―――…





「見学…だけなら…行こうかな」



「マジで！！なら、一緒に行こう！！」