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手探りな絶望
第7章 献身
「楽しみにしてるよ
まぁ、仲良くやれよな」



「…はい」



「ん?」



「…いえ」



「何でも聞けよ?
お前が思ってるより
俺はわりとモテたんだ
女の相談ごとは自信あるぜ?(笑)」



話したい気持ちが
溢れそうになっていた

目尻にシワを寄せ
俺の肩をたたく柴田さんは
冬実のことを
どう思うだろうか

冬実を好きになった俺を


どう思うだろうか…



「とりあえず大丈夫です
聞いて欲しくなったら
俺から柴田さん誘いますんで
その時は…よろしくお願いします」




「わかったよ
あんま、抱え込むなよ?」



そう言って
柴田さんは喫煙所に
消えていった



柴田さんに
相談するのは
そんな先の話じゃねぇな…

そう思いながら
俺はその背中を見送り
気を取り直して
試験業務をはじめた




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