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手探りな絶望
第15章 謝罪
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「寺田・・・」
「・・でも・・
・・マジごめん」
それから
俺たちは
何も話をしなくなってしまった
俺は
車の中という
小さな空間の中で
15年前の出来事や
15年間の出来事
それから
15年間の
俺たちのことを
頭の中で
グルグルと
思い起こし続けていた
寺田は
ずっと
罪の意識をもったまま
この15年間を
過ごしてきたんだろう
俺が
千夏に対して
千夏の家族に対して
罪の意識を
感じてきたように・・。
寺田が
俺をずっと
気にかけてくれる理由を
はじめて
知った
瞬間だった。
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