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サイドストーリー4
第4章 噂をすれば恋
「そばにいたほうが良いんじゃないかなって」

「うん。そばにいたほうがいいと思うことも多いけど。
でも、今お互いがそばにいるために何かを犠牲にしなきゃいけないのなら
そのひずみは必ず出るよ」
「・・・・」
「真樹が辞めたいなら、辞めてもいいけど。
仕事をしたいならしたほうがいい。俺たちはどんなに離れていても平気だよ」
「・・・・」

「そのために、ここでプロポーズしたかったんだ」
「え・・・?」

「俺たちの結婚に真樹が犠牲になってほしくない。
また、数か月後や数年後にはいろいろな状況も変わるかもしれない。
焦るのはやめよう。
真樹がさみしいなら、今まで以上に連絡をするよ」
「金子さん・・・」

「俺たちは離れていても大丈夫だ。
天の川に誓って」

どこからそんな自信が出るのか分からなかったけど。
それでも金子さんに曇りもなくそんなことを言われれば
そうなんだ。と私も自信がわいてくる。

「今日が・・・・お天気が悪かったらどうするつもりだったの?」
私が笑いながら聞けば
「プラネタリウムへいったさ」
と、笑いながら答えて。

夜空に輝く大粒の星のような真珠の婚約指輪を私の左手にそっとつけてくれた。

大好き。一生大好き。

そう心に誓って七夕の天の川の真下で私たちは婚約した。

END*****



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